多汗症を改善したいなら漢方薬も試してみよう

漢方薬はホルモンバランスを整えて体が持っている自然治癒力を高める効能があります。

多汗症は主に自律神経やホルモンバランスの乱れが原因となって発症しますから、その治療には漢方薬がより適している、と考えられています。

多汗症治療として処方される漢方薬は、症状が見られる「部位」ではなく、症状を引き起こしている「原因」に合わせたものとなっています。

ストレスが原因の人には安定作用のある漢方薬

上がり症の人や強い緊張を感じてしまう人に処方されることが多い漢方薬は「柴胡加竜骨牡蛎湯」と「柴胡桂枝乾姜湯」の2つです。

この2つには神経の緊張と動悸を緩和する働きがあり、ホルモンバランスの調整や貧血症状の改善を目的として処方されることもあります。

ただし、「柴胡加竜骨牡蛎湯」は体力があまりない人に処方されることが多く、「柴胡桂枝乾姜湯」は体力があり消化器官も強い人に処方されています。

更年期によるホルモンの乱れが原因で多汗症になっている人には、ホルモン安定効果の高い「女神散」もしくは「加味逍遥散」が多く処方されています。

肥満や栄養バランスの悪い人には代謝改善を促す漢方薬

肥満症が主な要因となって多汗症を発症している人には、高血圧や高脂血症などの症状改善に効果の高い「防已黄耆湯」や「防風通聖散」が処方されています。

これらの漢方には体内の代謝リズムを改善する効能があるため、多汗症だけではなく、体のむくみやコリなどの症状改善も期待することができます。

ただし「防風通聖散」は胃腸に多少の負担がかかる可能性があるため、体力にあまり自信がない人は「防已黄耆湯」を処方してもらうようにしましょう。

栄養バランスの偏った食事で熱代謝に異常をきたしている場合には「黄連解毒湯」もしくは「茵陳蒿湯」が処方されます。

これらの漢方薬には消炎作用があるため、香辛料などの取りすぎで内臓に炎症を起こしていたり、神経の興奮状態が続いてしまっているような場合には大変効果的です。

また、高血圧による不眠症状や片頭痛などの症状改善も期待できます。